京都府立体育館で開かれた文化祭で演劇を披露する朱雀高の生徒たち(4日、京都市北区)

京都府立体育館で開かれた文化祭で演劇を披露する朱雀高の生徒たち(4日、京都市北区)

 新型コロナウイルスの影響が高校の文化祭にも及んでいる。9月に入り京都府や滋賀県の公立高が開催しているが、感染防止のため会場の変更や日程の短縮、参観者の制限などを迫られている。中止を決断した学校もあり、例年とは違う青春の一こまとなっている。

 京都市中京区の朱雀高が4日に催した文化祭は、感染防止のため例年3日間の日程を1日に短縮し、会場も校内から北区の京都府立体育館に変えた。広々とした会場で各クラスやクラブが演劇やパフォーマンスを披露し、大型モニターでも生徒が制作した動画が上映された。生徒会の2年藤野嵯弓さん(17)は「コロナでいつもと違う学校生活だが、今だからこそ力を合わせ青春の思い出をつくりたかった」と充実した表情を見せた。

 大津市の大津高も例年4日間にわたり体育祭と文化祭を実施していたが、今年は今月3日が体育祭、4日が文化祭とそれぞれ1日だけ。会場も学校から市内の県立体育館に移して両日とも午前中で終了、文化祭は模擬店や演劇などを取りやめて家庭科学科の3年生によるファッションショーのみにした。池田浩一教頭は「より感染リスクを下げられるプランを考え、プログラムを何度も変更した。縮小した形でも何とか開催できて良かった」と語った。

 右京区の北嵯峨高も2、3日に校内で催したが、感染を警戒して保護者や卒業生などの来場は遠慮してもらった。例年、2年生は演劇を発表していたが今年は映像制作にし、吹奏楽部は中庭で演奏するなどして対応した。深田照男副校長は「文化祭は生徒同士が意見をぶつけ合い成長する場。教育的効果も高いので、どうすれば実施できるか生徒と考えた」と話す。

 一方、久御山町の久御山高は例年9月に実施していた文化祭の中止を決めた。日程の短縮なども検討したが、生徒から準備や練習段階での感染リスクを心配したり、思い切った発表ができないことを懸念したりする声があったという。

 今後は活動発表の動画配信などを模索しているといい、齋藤清嗣副校長は「生徒にもいろんな意見があった。残りの学校行事も取りやめるのでなくできることを探りたい」としている。