府内の歴史資料館学芸員らの座談会。光秀の評価を語り合い、会場は満席となった(亀岡市古世町・市文化資料館)

府内の歴史資料館学芸員らの座談会。光秀の評価を語り合い、会場は満席となった(亀岡市古世町・市文化資料館)

 京都府亀岡市文化資料館(古世町)が、明智光秀の足跡を探る講座やゆかりの地巡りを企画したところ、希望者が殺到する人気となっている。主人公となる2020年のNHK大河ドラマ放映に向け、逆臣か名君か評価の定まらない光秀への関心が高まっているようだ。

 同館は光秀に関する特別展(3月10日まで)の期間中、三つの関連イベントを企画した。10日に開いた府内の歴史資料館学芸員による座談会(定員60人)をはじめ、23日の大山崎町歴史資料館長の講演会(同)、3月9日の福知山市内散策ツアー(同33人)はすべて予約で満杯。ツアーは受け付け開始から30分で定員に達した。

 亀岡市近隣の希望者が目立ち、同館の上甲典子学芸員は「光秀を入り口に丹波の歴史を知ろうという人が増えている」と分析する。

 10日の学芸員座談会は福知山市、南丹市、大山崎町などから7人が出席。「洪水から町を守り、商業を発展させた」(福知山市)、「滅ぼされた城や寺院が点在し、マイナスイメージが強い」(南丹市)と同じ丹波でも異なる評価を解説した。

 また、光秀による「丹波平定」という表現に「京都目線の言葉。自分は抵抗感がある」「丹波の首長が平然と言うのは理解できない」と苦言も続出。率直な意見に会場から笑い声も上がった。

 京都市右京区の松田悦子さん(73)は「本能寺の変の動機など光秀には謎も多く、ドラマを前に詳しく知りたかった。府内でもこんなに人物評が違うのは面白い」と話していた。