団地の屋上でたたずむ2羽のコウノトリ(8月17日、京都市伏見区)=提供写真

団地の屋上でたたずむ2羽のコウノトリ(8月17日、京都市伏見区)=提供写真

 京都市伏見区内で8月17日、住民が国の特別天然記念物コウノトリを発見し、撮影した。兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)によると、伏見区で目撃されたのは初めてという。

 同区の男性(79)と妻(75)が午前7時ごろ、団地の屋上に止まっているのを見つけた。スマホやカメラで撮影し、写真を同公園に送ったところ、コウノトリと確認された。

 夫妻によると、屋上には2羽止まっており、途中で1羽が加わって飛び立ち、上空を旋回した。さらに2羽増え、計5羽で旋回した後、約1時間15分後に北に向かって飛び去った。

 同公園によると、個体を識別する足輪の有無は分からなかったため、どこから飛来してきたのかは不明。府内では主に亀岡市以北の丹波・丹後地域で飛来が確認されるが、京都市内での確実な目撃情報は2013年の南区の例が唯一という。

 今回、発見された団地近くには田園地帯もあり、同公園は「水辺の環境が整い、餌が豊富な環境ができれば、滞在地になる可能性がある」とする。

 男性は「まさか団地の屋上にいるとは。とても優雅に旋回していた」と興奮気味に語り、「今も、家を出るとコウノトリがいた場所に自然に目が向く。定着してほしい」と話していた。