金閣寺

金閣寺

 京都市北区の特別史跡・特別名勝の金閣寺(鹿苑寺)庭園で7日、不適切な工事があったかどうかを確認する発掘調査が始まった。京都府と市が9月末まで行い、検証結果を公表する。

 発掘調査は室町時代の建物基壇と推定される盛り土(高さ約2メートル、一辺約40メートル四方)で実施する。近くのトイレ改築などに伴う仮設通路と石垣設置の工事が、文化財保護法で許可された現状変更の範囲を超えているか、どうかを確かめる。仮設通路地の一部と石垣のある2カ所約20平方メートルを調べる。

 金閣寺は2016年、文化庁の許可を得て仮設通路工事に着手した上、市などと協議し、土留めの石垣などの維持措置も加えた。これに対し、市埋蔵文化財研究所の職員が個人として、不適切な開発として文化庁長官に是正措置などを取るよう申し立てていた。

 建物基壇を巡り、足利義満が建立した国内最大級の七重塔「北山大塔」を飾ったとされる遺物が境内の発掘調査で15年に見つかったのを受け、申し立てた職員は大塔の基壇と主張している。一方、市埋文研は関連の調査報告書で「大重量を支える基壇とは考えにくい。建物が大塔であったかは検証が必要」と慎重な見方を示している