米軍経ケ岬通信所(京丹後市丹後町)

米軍経ケ岬通信所(京丹後市丹後町)

米軍関係者の事故防止のため、路面凍結の注意を英語で表示する道路情報板が2017年に新設された(京都府京丹後市丹後町筆石)[LF]2017年

米軍関係者の事故防止のため、路面凍結の注意を英語で表示する道路情報板が2017年に新設された(京都府京丹後市丹後町筆石)[LF]2017年

米軍経ケ岬通信所の位置

米軍経ケ岬通信所の位置

 近畿で唯一の米軍基地でミサイル防衛用のXバンドレーダーが運用されている米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市)について、京丹後市で昨夏、同通信所の米軍関係者が乗っていたとみられる車両が物損事故を起こし、近畿中部防衛局が在日米陸軍に照会したにもかかわらず、半年以上たっても回答がないことが13日、分かった。

 京都府の西脇隆俊知事が府議会代表質問で明らかにした。

 事故は昨年7月27日に京丹後市菅で発生した。米軍関係者が使う「Y」ナンバーの車両が道路脇の電柱に衝突したとの目撃情報が市を通じて防衛局に寄せられたという。防衛局は、京都府に事故情報を報告するとともに、在日米陸軍に事実関係を問い合わせたというが、「まだ回答はない。米軍の調査がどのように進んでいるのかについては言えない」(総務課)としている。

 府によると、2014年12月以降、米軍関係者が起こした交通事故は51件。事故の詳しい状況については防衛局などが3カ月に1回開いている連絡会で米軍が説明しているが、今回の事故については昨年8月、11月の連絡会で報告がなかったという。

 西脇知事は「(米軍や近畿中部防衛局からの)情報提供がいまだになく誠に遺憾。適切に情報提供するよう引き続き防衛省を通じ米軍に働き掛けている」と答えた。

 米軍基地開設で京都では、2016年12月10日に京丹後市大宮町で米男性軍属の乗用車と市民の乗用車が衝突し計4人が負傷するなど、米軍関連の人身事故も発生。地元京丹後市は再三、交通安全対策を要請してきた。また昨年5月、京都府伊根町で起きた交通事故で、ドクターヘリを運航するため宮津与謝消防組合消防本部が米軍経ケ岬通信所(京丹後市)にXバンドレーダーの電波の停止を要請したにもかかわらず、同通信所が停波しなかったため、負傷者の搬送が17分間遅れた。Xバンドレーダーはレーダー照射で強力な電磁波が発生し、飛行に支障の恐れがあるため、同通信所の日本海側上空に半径・高度6キロの半円柱状の飛行制限区域が設定されている。