控訴する方針を固めた京都市立芸術大(京都市西京区)

控訴する方針を固めた京都市立芸術大(京都市西京区)

 京都芸術大(京都市左京区)を運営する学校法人瓜生山学園に対し、類似表示を禁じる不正競争防止法に違反するとして、京都市立芸術大(西京区)が名称の使用差し止めを求めた訴訟で、市立芸大が請求を棄却した大阪地裁判決を不服とし、大阪高裁に控訴する方針を固めたことが7日、関係者への取材で分かった。8日にも控訴する。

 8月27日の地裁判決は、争点となった市立芸大の知名度について、主な活動範囲が京都府内や近隣府県であることなどから著名とは言えないと指摘した。類似性については「京都」「芸術」の文言はありふれたもので、他大学と識別する機能は「市立」の部分にあるなどとして、市立芸大の主張を退けた。

 市立芸大関係者によると、一審判決後に卒業生や教職員などにあらためて意見を求めたところ、学生の芸術活動や大学運営で京都芸術大と混同されるケースがあり、混乱が続いていると判断。運営する公立学校法人の理事会を開いて控訴する方針を決めたという。

 設置者である京都市の門川大作市長は一審判決が出た際、「校名による混乱は解消しない。(控訴について)法人として意思決定するので、それを応援したい」と述べていた。