【資料写真】京都府乙訓地域に広がる竹林

【資料写真】京都府乙訓地域に広がる竹林

もずめこども園に設置された蚊捕獲機器(京都府向日市物集女町)

もずめこども園に設置された蚊捕獲機器(京都府向日市物集女町)

 新型コロナウイルス感染防止策として、換気の徹底が求められる中、教育施設などでは例年以上に蚊への対応に追われている。「竹の里」やタケノコ産地として知られる京都府の乙訓地域は、広がる竹林が一帯の景観を支えているが、蚊の発生源にもなりやすく、機器や網戸の設置などが進められている。

 蚊が媒介する感染については世界保健機関(WHO)が否定しているが、「3密」回避のための換気策で、網戸がない窓や入り口が開放されることも多い。そのため、外から入ってくる害虫への対策も求められる。

 竹林の切り株は水がたまりやすく、蚊の幼虫、ボウフラが発生しやすいとされている。もずめこども園(向日市物集女町)では、敷地のすぐ隣が竹林になっており、この季節は特に蚊が多い。朝以外の外遊びは控えるほどで、小さな子どもたちが刺されることへの懸念から、同園ではプロパンガスを使った蚊捕獲機器を導入。園庭に設置している。

 運営法人の大原野児童福祉会理事長、櫛引雄一さん(49)によると、今年は感染症対策で窓を積極的に開けており、注意はしていても網戸の隙間などから入ってくる場合もあるという。

 櫛引さんは「機器の設置で、蚊が減少傾向にあると感じている。園内の消毒作業など、これまでになかった業務に追われる中、蚊対策の時間が減ることだけでもありがたい」とし、系列の大原野こども園(京都市西京区大原野)でも、同様に捕獲機器を設置している。

 機器を供給した「小田石油」(同)によると、美容室などからも問い合わせが相次いでいる。換気で店舗の入り口付近を開けているためとみられ、「例年以上に蚊に悩まされている人が多いのでは」としている。

 向日市第5保育所(同市寺戸町)は、園庭につながる窓に網戸がなかったため、市が急きょ網戸設置費を予算計上。今月中にも完了させる。