サル追い払い用の電動ガンの性能を実演で確かめる木津川市職員(宇治市宇治・京都府山城広域振興局)

サル追い払い用の電動ガンの性能を実演で確かめる木津川市職員(宇治市宇治・京都府山城広域振興局)

 ニホンザルによる農作物被害などを受けている市町村と京都府が設立した「山城地域ニホンザル被害対策広域協議会」の実務者会議がこのほど、宇治市宇治の府山城広域振興局であった。カキやミカンなどの収穫時期を迎える中、サル追い払い用の電動ガンと、サルの位置を詳細に把握できる電波受信器が各1台ずつ、京都府から市町村に貸与された。

 京都府の山城地域には東部地域を中心に、6群420頭のニホンザルが生息すると推定されている。サルの行動域は市町村の範囲をまたぐため、2019年7月に府と木津川市、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村で同協議会を設立。本年度は井手町が加わった。

 実務者協議では、府の担当者が機器の使い方を説明し、電動ガンは実演も行った。自然環境に分解される素材のBB弾を発射し、10~15メートル先まで威力があるという性能を確かめた。受信器は過去に捕獲できた一部のサルにつけた首輪からの電波を拾い、個体識別できる。

 木津川市農政課の米田直樹主幹は「これまで住民からサル出没情報があると、市職員はロケット花火や爆竹で追い払っていたが、電動ガンが効果的と分かれば、市独自の配備も考えたい」と話した。市町村の担当者は取組中の対策についても報告し、「大型おりを設置して住民に野菜や果物を提供してもらっているが、餌付けはなかなか難しい」「サルの行動範囲が広がってきているのではないか」「放置果樹がサルを引き寄せており、対策が必要」と情報交換した。