庭園の美しい緑を映し出すカリンの木の座卓。表面は漆が塗られている。(京都市右京区・旧邸御室)

庭園の美しい緑を映し出すカリンの木の座卓。表面は漆が塗られている。(京都市右京区・旧邸御室)

 昭和初期に建築された数寄屋造りの邸宅で国登録有形文化財「旧邸御室」(京都市右京区御室)の一般公開が行われている。生き生きとした緑のアカマツが広がり、鮮やかなピンク色のサルスベリの花が咲く庭園が、訪れた人を魅了している。

 邸宅は1937年築。元は大手酒造会社役員の私邸だったが、69年に中京区の製材会社の社長(当時)が購入した。例年5月に公開していたが今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。秋が深まる前の、深緑の庭園を楽しむことができる9月の開催となった。

 母屋の大広間には、漆が重ね塗りされたカリンの木の机が置かれ、つややかな光沢が鏡のように反射して、庭園の景色を映し出している。幼少期から暮らす村田章代さん(59)は「文化財に登録されてから家族だけのものではなく、広く多くの方に見てほしいと公開した。昔と変わらない姿を味わって」としている。10月4日まで。午前10時~午後4時半。入館料千円(高校生以下は500円)。