いろは呑龍トンネル。洛西浄化センターから西約500メートル地点。真上に国道171号線が通っている(京都府長岡京市)

いろは呑龍トンネル。洛西浄化センターから西約500メートル地点。真上に国道171号線が通っている(京都府長岡京市)

いろは呑龍トンネルの整備

いろは呑龍トンネルの整備

 京都府はこのほど、整備を進めている桂川右岸地域の雨水貯留施設「いろは呑龍(どんりゅう)トンネル」の南幹線について、使用開始の時期が約9カ月遅れ、2021年12月ごろになることを明らかにした。工事の見直しなどが原因としている。

 いろは呑龍トンネルは長岡京市と向日市、京都市の一部にまたがる桂川右岸流域の雨水対策事業として1996年に着手し、2011年10月に全長約4・9キロの北幹線が使用を開始した。工事中の南幹線は全長約4キロで、30秒間に25メートルプール1杯分に当たる約300立方メートルの水を桂川に排水できる。21年3月に使用開始できる予定だった。

 府によると、遅れの主な原因は地下約40メートルに設置するポンプの工事。地上の原動機からポンプに動力を伝える軸を設置する工事と、周辺で予定していた別の工事が技術的な理由から同時に進められないことが判明し、工程を見直した。

 他にも、18年の台風21号で鉄筋の工場が被災して資材供給が一時期止まったことや、地盤の硬さが影響してポンプ場の工事に時間がかかったことも響いたとしている。

 府水環境対策課は「来年の(大雨や台風の可能性が高まる)出水期までには間に合わせたかった。これ以上は遅れないように、引き続き努力していきたい」としている。