琵琶湖岸のヨシ(中央奥)を素材に使ったマスクを着用する中村社長=高島市新旭町藁園

琵琶湖岸のヨシ(中央奥)を素材に使ったマスクを着用する中村社長=高島市新旭町藁園

 琵琶湖岸のヨシの繊維を活用した布マスクを、滋賀県高島市新旭町藁園の織物製造会社「高麻」が開発し、市観光物産プラザ(同町旭1丁目)で販売を始めた。さらりとした肌触りが特徴で「湖水の浄化や多様な生物を育むヨシ群落の保全に貢献したい」とアピールする。

 中村正博社長(58)が得意先から「高島ちぢみの他に高島らしさが感じられる商品はできないか」と促され、昨夏ごろからヨシを使った布作りを始めた。ヨシを細かく砕いてチップ状にし、マニラ麻の繊維と混ぜて糸を撚(よ)った。縫製業者に委託してワンピースやズボンを仕立てると、得意先から「肌触りが良い」と好評を得たという。

 今年3月ごろ、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、中村社長は商品の端切れを使った布マスク作りを考案し、縫製業者に製造を委託した。素材は、同社近くの湖岸で刈り取ったヨシとマニラ麻を使用。マスクはベージュとグレーの2色があり、1枚800円。中村社長は「マスクをきっかけにヨシの布製品が新たな高島の特産品になれば」と期待する。