男性宅に届いた中国からの郵便物。右下の三つの包みにはそれぞれレンズのような品が入っていた

男性宅に届いた中国からの郵便物。右下の三つの包みにはそれぞれレンズのような品が入っていた

 注文していない「謎の種子」が中国から送られてきた、との相談が各地の植物防疫所などに相次ぐ中、滋賀県内でも不審な郵便物が届くケースが確認され、県などが注意を呼び掛けている。

 近畿と中国、四国地方を管轄する神戸植物防疫所(神戸市)によると、7月30日~8月28日、こうした相談は滋賀の11件を含めて325件あった。同防疫所は、形状からヒマワリやコスモスなどの種とみている。

 植物の輸入時には、国際郵便局で植物防疫官が検査し、郵便物の外装には「植物検査合格証印」が押される。同防疫所は「証印がない場合、病原菌などが付着している危険性があり、開封しないで」とし、未開封なら郵便局で受け取り拒否の手続きを、開封してしまった場合は同防疫所に連絡を求めている。

 種子以外にも、注文していない品物が中国から送られてきている。大津市の不動産業の男性(66)宅には8月14日、オレンジ色の封筒が届いた。差出人はアルファベットで広東省広州市、品目はFilmなどと書かれ、13桁の電話番号もあった。開封すると、薄い箱の中に、白い包みに入った透明なレンズか腕時計の文字盤カバーのような品3枚と、眼鏡拭きのような布などがあり、請求書はなかった。

 注文した覚えはなかったが、男性の住所や氏名、携帯電話番号は正確に記されていた。数カ月前に釣り道具をインターネット通販で購入し、商品が中国から届いたこともあり、「その時に情報が漏れたのだろうか」と不安そうに話す。

 県消費生活センター(彦根市)によると、県内にはこうした中国からの郵便物についての相談が少なくとも昨年4月以降、月に2、3件あり、今年は4月に14件、5月26件、6月13件、7月3件、8月は7件あった。中身は洋服や眼鏡、マスクなどさまざまという。担当者は「代金の請求などをされた場合は相談して」と呼び掛けている。