接触事故でセンサーカバー部(点線で囲んだ部分)に傷が入った自動運転バス=産業技術総合研究所提供

接触事故でセンサーカバー部(点線で囲んだ部分)に傷が入った自動運転バス=産業技術総合研究所提供

 大津市と京阪バスが共同実施している自動運転バスの運行実証実験で、自動運転バスが接触事故を起こしていたことが9日分かった。乗客にけがはなく、現在は自動運転バスの運行を中止し、通常のバスで代替運行している。

 大津市などによると、事故は8月30日午後2時43分ごろ、大津市島ノ関の市民会館付近で起きた。向かいの琵琶湖ホテルから出てきたバスが丁字路を180度回転してUターンしようとしたところ、バスの左前方部のセンサーが歩道の柵に接触したという。当時乗客4人と緊急時対応の運転手、運行記録を取る添乗員の計6人が乗車していたが、けがはなかった。

 実験ではUターンは自動で行うが、事故当時、いつもよりバスが大回りしているのに気付いた運転手が手動に切り替え、ブレーキをかけながら曲がろうとしたが、曲がりきれなかった。市によると、実験に使う自動運転バスはこの1台だけで、これまでの車両点検やシステム点検では異常は検出されなかった。

 実証実験は、国土交通省と経済産業省の事業で、市と京阪バスが昨年3月から実施しており、今回で3回目。過去2回は募集したモニターだけが乗車できる試乗運転だったが、今回は通常の路線バスとして7月12日から今月27日までの日程で実施。びわ湖大津プリンスホテル-JR大津駅間の約3キロを1日10往復している。

 事故が起きたのは今回が初めてで、現在、原因を調査中。市は「乗客にご迷惑をかけ、改めておわび申し上げる。原因究明と事故防止対策を関係者で検討し、安全第一で運行を再開したい」(地域交通政策課)としている。