今年の初出荷が始まった日本酒「百済寺樽」を買い求める客(滋賀県東近江市妹町・道の駅あいとうマーガレットステーション)

今年の初出荷が始まった日本酒「百済寺樽」を買い求める客(滋賀県東近江市妹町・道の駅あいとうマーガレットステーション)

 滋賀県東近江市百済寺町の百済寺で中世に造られ、昨年444年ぶりに復活した幻の日本酒「百済寺樽(たる)」の今年の出荷が13日始まった。同市妹町の道の駅あいとうマーガレットステーションや県内の酒屋約20軒などに新酒が並んだ。

 百済寺樽の製造法は、1573年に同寺が織田信長に焼き討ちされた際に失われた。2017年から、元市地域おこし協力隊の藤田彩夏さん(31)や同寺などが地域活性化につなげようと、町内で育てた酒米を使った復活プロジェクトを企画。18年冬、初出荷にこぎつけた。

 この日、同ステーションの特設ブースでは、販売開始前から15組ほどの客が列を作った。藤田さんは「今年は昨年よりも味わい濃く仕上がった。より多くの人が百済寺町に関心を持つきっかけになれば」と話した。施設内の「ラプティ」では、17日まで百済寺樽の酒かすを使ったジェラートも販売する。

 4合瓶1350円、一升瓶2700円(いずれも税込み)。問い合わせは製造元の喜多酒造0748(22)2505。