園部城の門の前で、養成講座の狙いなどを高校生に語る窪田教授(左から3人目)=南丹市園部町・園部高

園部城の門の前で、養成講座の狙いなどを高校生に語る窪田教授(左から3人目)=南丹市園部町・園部高

 京都府南丹市を内外に発信するユーチューバーを養成する高校生向けの講座が20日に始まる。撮影や編集の技術に加え、面白いポイントの見つけ方をアドバイス。市内各所で撮影して配信する。ありふれた名所紹介ではなく、インターネット上で話題を呼ぶような「バズる」映像を目指す。

 講座は、京都市左京区の京都府立大公共政策学部の窪田好男教授(49)とゼミ生が手掛ける。南丹市の活性化に関する有識者会議の座長を務める窪田教授は、今後のまちづくりでは高校生ら若い世代に活躍の場を提供するのが重要と提言してきたため、実際に自ら取り組むこととした。

 ユーチューバーは、大食いをしたり、高難度のゲームに挑戦したりする様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」に配信して人気を得ている人を指す。

 講座では、名所旧跡をただ美しく撮影するといったものではなく、たとえば、同市園部町にある湖池屋の工場前でポテトチップスを食べてみるといった、独自の感性がにじむひとひねりある映像の制作に取り組んでもらう。

 撮影場所の探索を通じて生徒が南丹の魅力に気づけば、将来の定住につながりうる。デジタル社会を生きる上で欠かせない動画制作の技術も身につく。動画の閲覧が伸びれば、観光振興にも役立つ。政策立案について学ぶゼミ生にとっても、地域づくりの試みを実体験する機会になる。

 窪田教授は「地域に飛び出し、あっと言わせる動画を自由に楽しく作ってほしい」と期待する。2年のゼミ生、北出大翔さん(19)は「地域の魅力発信に貢献できたと感じられる結果を出し、関わった意味を高校生に実感してもらえるようにしたい」と意気込む。

 映像制作の技術などを教える講座を20、27日、10月18日に、作った動画の発表会を12月13日に開く。いずれも無料で、同町で行う。スマートフォンなどの撮影機材を持つ同市在住の高校生と、同市の高校に通う生徒が対象で、先着20人まで。申し込みはメールntytproject@gmail.com