間仕切りについて説明する坂さん。紙管の柱と梁を組み立て、防炎加工した布をカーテンとして用いる(長岡京市役所)

間仕切りについて説明する坂さん。紙管の柱と梁を組み立て、防炎加工した布をカーテンとして用いる(長岡京市役所)

協定書に署名する坂さん(左)と中小路市長

協定書に署名する坂さん(左)と中小路市長

 京都府長岡京市とNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(東京都)は11日、災害時に避難所で用いる間仕切りの供給に関する協定に調印した。同法人が開発した紙製パイプと防炎性の布を組み合わせた間仕切りは、新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染防止にも効果があるとされる。市は100セットを購入して備蓄し、さらなる必要時には優先供給を受ける。

 世界的な建築家として知られる坂(ばん)茂さんが代表を務める同法人は2004年の新潟県中越地震以降、独自の間仕切りを避難所に設置してきた。間仕切りの供給や備蓄に関する協定の締結は、15年の京都市を最初に長岡京市が44例目となった。

 東日本大震災や熊本地震などでの活用を経て改良が繰り返されてきた間仕切りは、1セットが2メートル四方4仕切り分。紙製パイプ「紙管」を柱と梁(はり)に用いて軽く簡単に設置できるのが特徴で、第三者機関による検証でコロナの感染防止に対する効果も認められたという。

 市役所での調印式には、中小路健吾市長と坂さんが出席。坂さんは「プライバシーの保護とコロナ対策には、間仕切りの高さが必要で、今回のセットはそれを満たしている。避難所の住環境に向上に役立ててほしい」と話した。協定に基づき、市は400仕切り分に当たる100セットを購入して南部地域防災センター(調子1丁目)で備蓄する。大規模災害時には追加で供給を受けることも確認した。