修学旅行(宿泊を伴う)への京都府内自治体の対応

修学旅行(宿泊を伴う)への京都府内自治体の対応

 新型コロナウイルスの影響を受け、小中学校のどちらかでも宿泊を伴う修学旅行の原則中止を決めたのが、京都府内では10自治体に上ることが京都新聞社の調べで8日までに分かった。旅行中の感染の恐れや保護者の不安が理由で、各教育委員会は日帰り旅行への変更などを検討している。一方、半数の自治体は小中学校とも実施予定で対応が分かれている。

 小中学校で宿泊を伴う修学旅行を取りやめたのは、亀岡市や長岡京市、精華町など。亀岡市は「保護者の不安があり、この状況で実施するのは危険があると判断した」という。旅先で児童生徒が発症した場合の難しさもあり、一部の中学校を除き中止を決めた京田辺市は「途中で感染が確認されれば恐らく帰ることになるだろうが対応が読めない」。

 福知山市や舞鶴市、綾部市は日帰り旅行に切り替え、福井県や奈良県などを訪れることにした。木津川市も小学校で宿泊を伴う活動の中止を決めており「食事や入浴、各部屋での時間など生徒が密集して安全が確保できない」と理由を挙げる。

 日程上の都合もある。宇治田原町は中学校では5月から9月に延期して長野県方面を予定していたが中止とした。小学校は5月から10月に変更した日程を再延期して三重県方面への修学旅行を目指すが、中学校に関しては「高校入試があり1、2月に再延期はできない」とする。

 一方で内容を見直しながら小中とも実施を目指すのは12自治体(広域連合含む。他に井手町は小中、久御山町は中学で検討中)。共通するのは「コロナ禍の中でも思い出をつくってあげたい」(宇治市)との思いだ。前提となるのは徹底した感染対策で、向日市は「バスを増便したり部屋数を増やしたりして移動中や滞在中の感染防止に努める」とする。

 旅先での発症も懸念されるが、中学校は長野県方面を計画した八幡市は「滞在先で感染が広がっておらず、受け入れも可能と聞いた。向こうで発症した場合の病院などの対応も想定した」と説明する。

 内容や行き先を変える動きも目立つ。小中学校とも実施予定の京都市では、沖縄県を計画していた中学校が長野県や九州方面に変更した。伊根町では2泊3日だった小学校の日程を1泊2日に短縮し、大阪府を除き京都市や奈良県を回ることにした。