感染予防のため、軍手を着用して競技に臨む生徒(南丹市八木町・八木中)=同中提供

感染予防のため、軍手を着用して競技に臨む生徒(南丹市八木町・八木中)=同中提供

競技の合間にバケツの水で手を洗う園部中の生徒(南丹市園部町・園部公園陸上競技場)=同中提供

競技の合間にバケツの水で手を洗う園部中の生徒(南丹市園部町・園部公園陸上競技場)=同中提供

 秋の運動会シーズンが始まった。新型コロナウイルス禍の今年、京都府の丹波2市1町の小中学校では、軍手を用意したり、手洗い場を特設したりするほか、分散開催するなど感染予防に注意して運動会を開く。例年とは異なる光景だが、児童生徒にとって貴重な行事が、さまざまな工夫が凝らされた中で繰り広げられる。

 5日に終えた南丹市八木町の八木中は、足をひもで結んで集団で走るむかで競走のような密集しがちな種目は取りやめた。大縄跳びも、一度に跳ぶ人数を減らし、密集を避けた。リレーでは生徒が軍手を着用して臨んだ。素手でバトンなどに触れるのを避けるためだ。来場者には検温結果などを記したカードを提出してもらった。

 感染防止に心を砕いた宅間治郎校長は「コロナを避ける上では中止が一番だが、行事から学ぶ意義は大きい。一瞬一瞬に全力を尽くす生徒の生き生きとした表情を見て、やって良かったと感じた」と振り返った。

 9日に開いた同市園部町の園部中もむかで競走などを中止。綱引きは、互いの距離を取るための目印を綱に張って行った。競技場には、水を入れたバケツやひしゃく、消毒液を用意し、手洗いと消毒を促した。応援に関しては、3年生の保護者に限って来場してもらった。國府常芳校長は「『密集』『密接』にならないように注意した」と語った。

 京丹波町蒲生の蒲生野中でも、競技に出場する生徒の軍手着用を徹底するなど感染対策に取り組みながら、15日に開催する。種目数を減らし、密集や密接を避けられる競技のみ実施。例年はクラス対抗で行う大縄跳びも人数を分けて行う。

 平日開催なので人数制限はしないが、訪れる保護者らには日傘の持参を呼び掛けている。傘を差すことで保護者同士の距離を保つことが狙いという。

 一方、亀岡市の大規模校では、グラウンドに児童と保護者が密集するリスクを避けるため、授業参観を活用するなど工夫を凝らす。

 全校児童約820人と市内最大規模の安詳小(篠町)では運動会を、保護者が来場できる授業参観日(29日)と、児童だけの運動会「安詳フェスティバル」(10月1日)の2回に分けて行う。

 授業参観では、グラウンドを使う時間を学年ごとに割り当てた上で、それぞれの保護者を招待する。徒競走や玉入れなど後日行う運動会に向けた練習風景を見てもらう。運動会当日は、初めて児童だけで実施。競技数を減らして午前中のみとする。各学年が、ダンスや組み体操の代わりとなる1人技を披露し合うという。

 原和久校長は「子どもたちと今までにない運動会の形を考えた。制限がある中でも楽しくやろう、という前向きな発想を大人も見習わないと」と呼び掛ける。