自転車通行の路面標示がされたアゼリア通(京都府長岡京市開田3丁目)

自転車通行の路面標示がされたアゼリア通(京都府長岡京市開田3丁目)

 京都府長岡京市はこのほど、自転車利用の環境整備に向けた基本方針をまとめた。自転車の利用促進や交通事故の防止が目的で、市内の計約42キロの道路を「自転車ネットワーク路線」として矢羽根マークの表示などを進める。

 市では議員提案により2019年4月から「市自転車利用促進条例」を施行。同条例が自転車の安全な利用環境の整備を市の責務に定めていることから、有識者や関係機関でつくる委員会を組織し、具体的な整備内容などの検討を続けていた。

 基本方針では、市内の三つの駅や主要施設へのアクセスとして重要で、公共交通機関の補完や観光振興などの役割も果たす道路を「自転車ネットワーク路線」に選定。整備の在り方として自転車の専用道や専用通行帯の設置も検討されたが、用地買収に多額の費用がかかることから、矢羽根マークの表示を優先的に進めることにした。

 矢羽根マークは、自転車の通行を示す道路標示で、ドライバーに注意を促し、自転車が走りやすくなる効果が期待できる。現在、市内ではアゼリア通の一部などにしか設置されていないが、ネットワーク路線のうち市道の約18キロについては今後10年以内の整備を目指すという。

 市は、基本方針に基づいて本年度内に「自転車ネットワーク計画」を策定する予定。交通政策課は「長岡京市は府内でも自転車の利用率が高く、そのために事故も多い。自転車通行の環境整備で、利便性とともに交通の安全性も高められる」としている。