今秋で最も涼しい朝となった15日、京都府の亀岡盆地では秋の名物「丹波霧」が発生し、竜ケ尾山(標高412メートル)山頂付近にある「かめおか霧のテラス」(亀岡市曽我部町)では、眼下に幻想的な雲海が広がった。
丹波霧は、晴天で風が弱く、前日との寒暖差が大きい朝に発生しやすい。
気象庁によると、京都市の朝の最低気温は18.4度で、今秋初めて20度を下回った。亀岡盆地北部の南丹市園部町では、前日14日の25.8度から今秋最低の14.4度まで下がり、肌寒い朝となった。
2018年に亀岡市が整備した展望台「かめおか霧のテラス」では、眼下に真っ白な雲海が広がり、日の出直後には朝日を受けてオレンジ色に染まった。早朝からカメラマンやカップルが訪れ、秋の風物詩を「きれい」と眺めていた。
寒暖の差が大きい亀岡市など丹波地方では、これから初冬にかけて霧に覆われる日が増え、「霧のテラス」から雲海が望めるチャンスも多くなりそうだ。