【資料写真】琵琶湖

【資料写真】琵琶湖

 滋賀県はこのほど、今後5年間の琵琶湖に関する施策の方針を定める「琵琶湖保全再生計画」の改定計画の素案を示した。2年連続で全層循環の完了が確認されなかったことを受けたモニタリング体制などの強化や、プラスチックごみやマイクロプラスチックの発生抑制の推進を新たに盛り込んだ。

  同計画は、琵琶湖保全再生法に基づいて2016年度に策定したが、その後の気候条件や環境の変化を踏まえて本年度中に見直す。


 素案には、瀬田川の洗堰上流で捕獲量が急激に増加している外来魚のチャネルキャットフィッシュや、北湖で生育面積が拡大傾向にある特定外来生物オオバナミズキンバイの防除に取り組むことを加えた。漁場生産力を向上する技術の開発も掲げた。琵琶湖の活用については、自転車で湖を一周する「ビワイチ」が昨年、国のナショナルサイクルルートに指定されたことなどから、琵琶湖に親しむスポーツや観光事業を促進するとした。

 全層循環は、冬場の冷え込みで酸素を多く含む表層の水が比重を増し、底層の水と混ざり合う現象で、生態系の維持に不可欠とされる。初めて観測できなかった昨冬に引き続き、今冬も確認できなかった。


 県は今後、県環境審議会から改定計画についての答申を受けた後、パブリックコメント(意見公募)を実施。関係省庁との法定協議を経て、来年3月に改定計画を策定する。