巡行する大津祭の曳山の列(13日午後1時48分、大津市京町3丁目から北東を望む)

巡行する大津祭の曳山の列(13日午後1時48分、大津市京町3丁目から北東を望む)

 湖国三大祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財の大津祭は13日、本祭を迎えた。台風19号の影響で前日の宵宮行事は中止となったが、この日は曳山(ひきやま)巡行などが大津市中心部で予定通りに行われた。豪華絢爛(けんらん)な13基の曳山は巧妙なからくりを披露し、見物客を魅了した。

 同祭は江戸初期から続く天孫神社(同市京町3丁目)の祭礼。商業都市・大津の繁栄を願い、町人文化を伝える。

 午前9時半ごろ、13基の曳山が同神社前にずらりと並び、くじ取らずの西行桜狸山を先頭に出発。今年の一番くじを引き当て、前懸「薄萌葱地(うすもえぎじ)牡丹に蝶図 綴織」を復元新調した孔明祈水山(こうめいきすいざん)など各曳山が続いた。曳山は江戸期の制作で「動く文化財」とも言われ、囃子方が笛や太鼓、鉦を奏でながら練り歩いた。各所で能や中国の故事などにちなむからくりを披露すると、観客から歓声が上がった。

 源氏山に囃子方として乗る小学2年の孫を見に来た西尾玲子さん(65)=同市清風町=は「台風の被害に遭われた方たちに対して心が痛むし、曳山関係者も今日の開催までご苦労があったと思う。1年に一度のお祭りを無事に見ることができてありがたいと感じた」と話した。