【資料写真】宇治茶の茶畑

【資料写真】宇治茶の茶畑

 新型コロナウイルス感染症対策で、京都府は17日、京都大と共同で、茶に含まれるカテキン類の感染防止効果を確かめる研究を進めていることを明らかにした。宇治茶の健康機能を広くPRして需要を拡大する狙いもあり、本年度内をめどに研究結果を公表する。この日の府議会代表質問で西脇隆俊知事が答弁した。

 カテキン類は茶の渋みや苦味の主成分。抗ウイルスや免疫力向上、疲労回復などさまざまな効能があることに着目し、新型コロナウイルス予防への有効性を検証しようと府茶業研究所(宇治市)と京大ウイルス・再生医科学研究所付属感染症モデル研究センター(京都市左京区)が5月、共同研究に着手したという。
 
 これまでにコロナウイルスが細胞に侵入することを防ぐ効果について、試験管内で測定する手法を確立したという。今後はこの手法を用いて、細分化した成分や煎茶、玉露といった茶種ごとの効果を詳しく調べ、コロナに有効か確認する。

 コロナ禍に伴う観光客減少などの影響で、宇治茶の消費は落ち込んでいる。西脇知事は「科学的根拠に基づいた健康機能を強みに、さらなる需要拡大を図っていきたい」と述べた。