バイパス新設工事に伴う発掘調査で京都府内最古と判明した上野遺跡(昨年12月、京丹後市丹後町上野)=京都府埋蔵文化財調査研究センター提供

バイパス新設工事に伴う発掘調査で京都府内最古と判明した上野遺跡(昨年12月、京丹後市丹後町上野)=京都府埋蔵文化財調査研究センター提供

出土した台形石器や隠岐諸島産の黒曜石

出土した台形石器や隠岐諸島産の黒曜石

 京都府埋蔵文化財調査研究センターは17日、京丹後市丹後町上野の上野遺跡で後期旧石器時代前半の石器群が出土し、同遺跡が約3万6千年前の府内最古と分かった、と発表した。

 これまで最古とされてきた硲(はざま)遺跡(長岡京市)を約9千年さかのぼり、国内でも最古級という。同センターは「全国的に見ても海浜部では珍しく、当時の人々が海洋資源を利用しながら暮らしていたことも考えられる」としている。

 石器は最大5センチで、多くは3センチ以下のかけら。素材は多くが由良川水系産のチャートとみられるが、島根県の隠岐諸島産の黒曜石5点も出土したことから、当時の活動が日本海沿岸を中心に広範であったことがうかがえる。

 石器の一部は、18~22日(午前9時半~午後4時)に同市丹後町の丹後古代の里資料館で展示される。