仁和寺前のホテル建設計画について手続きの中止を京都市職員(左)に申し入れる住民ら=中京区・市役所

仁和寺前のホテル建設計画について手続きの中止を京都市職員(左)に申し入れる住民ら=中京区・市役所

 京都市右京区の世界遺産・仁和寺の門前で計画されているホテル建設を巡り、近隣住民らでつくる市民団体が18日、建設に必要となる特例制度の手続き中止を市に申し入れた。同団体の聞き取り調査によると、回答者の半数近くが計画に反対しているという。

 市などによると、建設予定地は建築基準法で床面積3千平方メートル以下に制限されているが、今回のホテルは市の上質宿泊施設誘致制度を利用して5800平方メートルの規模で建設を計画しているという。同制度の適用を受けるには周辺住民との合意形成に努めることが求められ、事業者側は8月下旬~9月上旬、郵送やメールでの意見を募った。

 これを受け、市民団体はホテル計画への賛否や意見を聴くため建設予定地周辺の201軒を訪問し、106軒から回答を得た。建設計画に賛成は8軒、反対は50軒だった。また、合意形成の方法に納得しているのは2軒だけで、納得していないは77軒に上った。

 この日、市民団体は調査結果を根拠に「合意形成が図られていない」などとして、手続きの中止を求める申し入れ書を市に提出した。代表の大森直紀さん(43)は「世界遺産のバッファゾーン(緩衝地帯)に特例でホテル計画を進めるのはおかしい」と訴えている。