新しく移転したフジバカマ園。9月中旬から10月上旬に見頃を迎える(京都市西京区大原野)

新しく移転したフジバカマ園。9月中旬から10月上旬に見頃を迎える(京都市西京区大原野)

	フジバカマの花に止まるアサギマダラ(なんやかんや「大原野」推進協議会提供)

フジバカマの花に止まるアサギマダラ(なんやかんや「大原野」推進協議会提供)

 京都市西京区大原野小塩町で住民たちが管理してきたフジバカマ園が、今年から北東約2キロの大原野南春日町の休耕地(約900平方メートル)に移転した。約千株の淡い紫色の花が見頃を迎えている。

 フジバカマは秋の七草の一つで、キク科の多年草。環境省は準絶滅危惧種、府は絶滅寸前種にそれぞれ分類している。約20年前、同区大原野で貴重な野生種が発見されて以来、地元住民らが保全に取り組んできた。

 移転は、同じ場所で育て続けると生育不良になりやすくなる連作障害を防ぐのが理由。同園を管理する「なんやかんや『大原野』推進協議会」が、昨年末から徐々に移植作業をしてきた。

 例年、甘い香りに誘われて「海を渡るチョウ」として知られるアサギマダラなど多くのチョウが飛び交う。保全活動に取り組む同協議会の藤井肇さん(73)は「数少ない野生種のフジバカマを通して、植物や花にもっと興味を持ってもらいたい」と話している。

 見頃は10月上旬まで。駐車場はなく、公共交通の利用を呼び掛けている。市バス、阪急バス、京阪京都交通バス「南春日町」から徒歩5分。