何事においても透明性が求められる世の中になったと、つくづく感じる資源ごみの回収日である。京都市内では人々が収集場所に持ち込む缶や瓶でいっぱいの指定袋が透明だ。決まりを守って分別されているか、回収する人が確かめるのだろう▼やむを得ないが、中身が丸分かりになる。「うちの袋はビールの缶ばかりで恥ずかしい」と、家族に意見された人もいるはずだ。その際に「あれはビールではなく、新ジャンルや第三のビールと呼ばれている」と抗弁していないか▼第三のビールは、ビールや発泡酒と原料が異なり、税金が安い。値段が手頃な割においしく、よく飲まれ、資源ごみの主役ともなる。それが、来月から350ミリリットル缶で約10円、増税される▼酒税の見直しに伴うもので、4年前に決まっていた。とはいえ、昨年の消費税に続く増税だ。駆け込み需要を見込んで、スーパーや酒販店は各社のケースを積み上げている▼コロナ禍でのささやかな家飲みに、水を差しそうだ。取りやすいところから取る当局の姿勢が、腹立たしい▼同じ缶のビールは7円の減税となる。今後の見直しで、ビール系飲料の税額が一本化され、第三のビールという呼称はなくなってしまう。納税者にとって、どうなのか。市価と税収の推移を、透明の袋に入れてみたい。