京都市議会で、市長与党でも野党でもない「第三極」を掲げる京都維新の会と地域政党京都党が揺らいでいる。両党は2015年4月の市議選で5人ずつ当選し、ともに議会運営に深く関わる交渉会派(5人以上)になったが、相次いで離脱者が発生し、わずか1年余りで両方とも交渉会派の資格を失った。今後、存在感をどう示せるかが問われる。
 京都維新は、国政政党おおさか維新の会の京都総支部にあたる。前身の維新の党時代に市議選に初めて臨み、推薦の無所属1人を含め5議席を獲得した。だが、4月の衆院京都3区補欠選挙で、候補者の擁立や選挙戦を巡る方針の違いが表面化。選挙で党候補が惨敗した後、責任を取る形で豊田貴志市議が京都維新の幹事長を辞任。さらに2016年6月3日には「ほかのメンバーと、政策実現の手法が違う」として、豊田市議は団長を務めていた市議会会派も離脱した。
 市議会の京都維新は4人となり、交渉会派ではなくなった。市会運営委員会の委員が割り当てられなくなり、代表質問の回数も減るため、存在感の低下は免れない。京都維新のある市議は「離脱の影響はあり、支持者には申し訳ない。今後は政策でお返ししたい」と話す。
 一方の京都党は、2016年2月の京都市長選がつまずきのきっかけだった。当時の党代表だった村山祥栄市議を擁立することをいったん決めたものの、村山氏が後援会の強い反対などを理由に断念。二転三転した過程に不信感を持ったとして、山集麻衣子市議が市長選前の1月、党と会派を離れた。
 村山氏は「原点に立ち返り、政策重視で活動していく」とし、今後は市民との対話型集会を開くなどして党の立て直しを図る方針だ。
 くしの歯が欠けるように離脱者が出た両党に対し、他会派は冷ややかだ。ある与党会派の幹部は「政治で大切なのはさまざまな意見を集約することだが、彼らにはそこが欠落している」と突き放す。