かれんな花を咲かせた馬路大納言小豆。花の下に細く伸びるサヤが、これから大きく育つ(京都府亀岡市馬路町)

かれんな花を咲かせた馬路大納言小豆。花の下に細く伸びるサヤが、これから大きく育つ(京都府亀岡市馬路町)

 京都府亀岡市馬路町でのみ栽培され「幻の小豆」とも呼ばれる「馬路大納言小豆」が、今年も花の季節を迎えている。梅雨の長雨で種まきが約2週間遅れ、例年より遅めだが、散った花からサヤとなり、晩秋の収穫に向け畑でゆっくり育っている。

 馬路大納言小豆は、俵型で粒が大きいのが特徴。花も一般的な小豆の花より大きく葉の広がりも勢いがある。平安時代から朝廷に献上された歴史を持ち、近くの出雲大神宮(同市千歳町)のご神体山から流れる清水や地下水と、馬路地域の土でのみ育つとされる。

 馬路大納言活性化委員会の畑博会長(73)の15アールの畑では、生い茂った緑色の葉の下に、黄色の花が隠れるように咲いていた。花の後につまようじのように伸びるサヤは、これから太く育つ。11月上旬に一つ一つ手摘みで収穫される予定。

 畑会長は「今の時期に必要な雨が少なく心配だが、近年続いた台風被害が今年はないので、収量は期待できます」と話していた。