通勤通学客で混雑する地下鉄京都駅。京都市交通局は時差出勤を呼び掛けている(9月17日午前8時、京都市下京区)

通勤通学客で混雑する地下鉄京都駅。京都市交通局は時差出勤を呼び掛けている(9月17日午前8時、京都市下京区)

地下鉄主要駅の混雑ピーク

地下鉄主要駅の混雑ピーク

 新型コロナウイルス感染抑止のため、京都市営地下鉄主要駅の混雑時間を、市交通局が公開している。企業や利用客に時差出勤を促すのが目的で、ピーク時間帯の利用を控えるよう呼び掛けている。特に烏丸線国際会館行き電車は先頭車両付近で「密」が発生する傾向が強く、他車両への分散乗車も求める。

 地下鉄では緊急事態宣言が発令された4~5月、前年同期比で平日は最大70%、休日は85%乗客が減少。宣言解除後、平日の客足は戻りつつあり、今月7~13日には28%減まで回復、休日の45%減に比べて利用客が多くなっている。全国の鉄道事業者でつくる鉄道連絡会の感染予防ガイドラインを受け、市交通局は6月から、改札口通過人数と運行本数から推計したピーク時間帯を週に1度更新し、ホームページで公開している。

 最も早くピークを迎えるのは北大路、山科、三条京阪(午前7時~8時半)。北大路、山科は周囲に住宅街が多く、通勤客の乗車が中心とみられ、同局担当者は「三条京阪は大阪方面への乗り換え客で早めに混雑が起こっているのだろう」と分析。オフィス街にある烏丸御池は午前8時~9時に集中し、降車客が多いとみられる。

 同局は「工夫で密を回避して」と呼び掛ける。京都駅では、最も混雑度の高い午前7時半~8時に比べ、7時~7時半は65%、9時~9時半は半分になっている。出勤時間を少し早めたり遅らせたりすれば、混雑回避に効果がある。

 また乗車位置の工夫も提案。烏丸線国際会館行きでは先頭と2両目に客が集中している。烏丸御池の東西線乗り換え通路、四条の阪急乗り換え口が駅ホーム北側にあるためだ。同様に竹田方面行きでは、最後尾付近に乗客が集まるという。

 地下鉄では2013年から「ドアちか」の取り組みを開始、各駅の階段やエスカレーターなどの位置を、ホームに張り出すようになった。降車駅に応じて便利な乗車位置を選べるようにする利便性向上策ではあるが、同局高速鉄道部は「利用客には好評の企画だったが、コロナが収束するまで、主要駅の『ドアちか』は避けてほしい」としている。