京都市役所

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 京都市は9月1日、ひきこもりに特化した相談窓口を開設した。年齢や相談内容で異なっていた窓口を一元化した上で、行政区単位の個別支援へと引き継ぐ体制を整え、当事者や家族に対する切れ目のない支援を目指す。

 市はこれまで、当事者が39歳以下の場合は中央青少年活動センター(中京区)、40歳以上はこころの健康増進センター(同)で相談を受け付けてきた。不登校など相談内容によっては、教育委員会所管のこども相談センターパトナ(同)でも対応。相談窓口や担当部局が分かりづらく、一貫した支援につながりにくい課題があった。


 1日から京都朝日ビル(中京区)に新設した相談窓口には、保健師や精神保健福祉士などの資格を持つ専門相談員を配置。家族への聞き取りや自宅訪問で困り事を把握し、各区役所・支所にある保健福祉センターに引き継ぐ。センターは個々の当事者に応じて支援方針を作り、ケースワーカーらが支える。より深い支援が必要な場合は、市全体で10人を配置する「よりそい支援員」が対応する。


 市内の15~64歳のひきこもりの人は推定約1万3500人。対して市の窓口で受け付けた相談は2018年度で計233件と、全体の1・7%にとどまる。相談以外にも、高齢の親(70~80代)と長年ひきこもる子(40~50代)が困窮する「8050問題」として地域包括支援センターが把握した事例は約300件あった。市育成推進課は「窓口を一元化することで問題の掘り起こしにつなげていきたい」としている。


 開設する窓口では、電話と来所で相談を受け付ける。時間は午前9時~午後6時で、日曜、祝日は休み。相談や来所予約は075(212)7808まで。