滋賀県庁

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 滋賀県は、獣害を減らすために行っている県内有害鳥獣捕獲の2019年度実績をまとめた。ニホンジカは1万5803頭を捕獲し、過去2番目に多かったが、目標数の1万9千頭には届かなかった。

 ニホンジカの捕獲数は、現在の形で統計を取るようになった07年度以降で最多だった16年度の1万6279頭に次いで多い。内訳は、有害鳥獣の駆除や個体数調整を目的に行う許可捕獲が1万2589頭、狩猟が3214頭。

 ニホンザルの捕獲数は1081匹で前年度より79匹増え、2年連続で千匹を超えた。イノシシは5505頭を捕獲し、前年度比535頭減だったものの、4年連続で5千頭以上を維持した。

 漁業に被害を与えるカワウの捕獲数は3903羽と県が対策を取り始めた04年度以降で2番目に少なかった。琵琶湖や周辺河川など県内の生息数は今年5月時点で7261羽と、6年連続で6千~7千羽台にとどまり、ピークだった3万7865羽(08年度)の5分の1にまで減った。

 県は15年度のニホンジカの県内生息数を7万1100頭と推定。21年度末までに5万1900頭に減らすことを目指し、19年度は1万9千頭を捕獲する目標を立てていた。目標に約3200頭届かなかったことについて、県自然環境保全課は「分析はこれからだが、ハンターの努力で捕獲が進んだ一方、雪が少なく、捕獲しやすい人里にシカが下りてこなかったことが影響した」とみている。

 県が7月に公表した県内のニホンジカ、イノシシ、ニホンザルなどによる19年度の農作物被害は計1億1553万円で、被害額などの調査方法が現在の形になった09年度以降では過去最少だった。侵入防止柵の普及や捕獲が要因。4年連続で1億1千万円台となり、ピークだった10年度時の4億3897万円に比べ、4分の1に減っている。