髪が左右にふくらんだおすべらかしの髪型の女びなや三人官女が並ぶ工房(甲賀市信楽町・陶房準)

髪が左右にふくらんだおすべらかしの髪型の女びなや三人官女が並ぶ工房(甲賀市信楽町・陶房準)

 信楽焼の産地、滋賀県甲賀市信楽町でひな人形作りが進み、工房に愛らしい姿の人形が並んでいる。冷え込みが厳しい地域で生まれた土の造形が、3月3日の桃の節句を待っている。

 同町長野の「陶房準」では、陶人形作家の葛原準子さん(63)が昨秋から制作を始めた。板状にした土で着物を表現し、桃色や薄緑色の化粧土で花や葉の模様にやわらかな色味を加えた。最後に扇や髪飾りに金彩を施し、1カ月ほどですまし顔のおひなさまが完成する。2月末までに約60セットを順次制作する。

 葛原さんは「改元の年だけに、女びなのおすべらかしの髪を多めに仕上げ、より伝統的な雰囲気を意識した」と話す。

 京都市下京区の大丸京都店で2月20日まで開く個展でも展示販売する。問い合わせは陶房準0748(82)1732。