滋賀県議会事務局に請願を手渡す滋賀県立大の学生たち=滋賀県庁

滋賀県議会事務局に請願を手渡す滋賀県立大の学生たち=滋賀県庁

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年通りの授業が行われなかったことなどを受け、滋賀県立大の学生有志4人が23日、授業料減免や経済支援、インターネット環境の整備などを進めるための財政措置を県に求める請願書を滋賀県議会に提出した。大学関係者や市民らによる署名807筆などとともに、コロナ禍での学生生活の苦境を訴えた。

 請願では、例年通りの授業が行われていない実情や学生の窮状を考慮して授業料の減免を訴えた。またコロナの収束が見通せないことから、疾患があったり、遠方から通学したりする場合を考慮して、同時双方向型の授業を実施するための学内や学生側のインターネット環境の整備支援の必要性も主張した。

 学生たちによると、前期は始業日が5月に延期した上、同時双方向型のオンライン授業は少人数のゼミなどに限定。学生のネット環境に差があることなどを理由に、授業の多くは教員から指定された課題に各自で取り組む形で進められていたという。

 滋賀県立大学の学生を対象に実施したアンケートでは、コロナ禍で学生の約24%が「実家や下宿先の家計が急変した」、約39%が「アルバイトが減って影響がある」と回答。後期以降の休学を考えている学生もいるという。発起人の4年生下尾彩加さん(22)=大阪府守口市=は「新型コロナで学びをあきらめなければならないような状況は良くない。後輩たちにはいい環境で学んでほしい」と訴えた。