新型コロナの休校期間中に育てた草花について話す生徒たち(京都市東山区・京都女子中)

新型コロナの休校期間中に育てた草花について話す生徒たち(京都市東山区・京都女子中)

 京都女子中学校(京都市東山区)の教師たちが、新型コロナウイルスの影響で休校期間中に新入生に送った草花の種が、それぞれの自宅で芽吹き、花を咲かせている。会えない生徒と交流するきっかけに始めたが、植物への関心を深めるなど思わぬ好影響もあったという。

 同中では4月11日から5月末まで臨時休校した。1年の担当教員らは、約30種の草花の種子を混ぜ合わせ、1年生201人に、5月中旬に送付した。何の種が入っているかは明かさず、「秘密の種」と名付けた。

 学年主任の山本涼子教諭は「宿題ではなく、遊び心豊かな取り組みの方が、生徒も楽しんでやってくれると思った」と話し、「芽を出したら、写真を撮って送って」とメッセージも付けた。

 生徒からは同月下旬以降、緑が芽吹いた写真がメールで次々に寄せられた。育てる環境も、庭先やベランダのプランターなど、さまざま。1年生の女子生徒は「たくさんの種があって、どんなふうに育つんだろうと楽しみでした」と振り返る。

 学校の再開後も、生徒から開花した花の写真などが教師に寄せられている。中には、種を1種類ずつ分類したり、キキョウナデシコやクローバーなど、草花の名を調べてリポートするなど、関心の深まりを感じさせる報告もあった。別の1年生の女子生徒は「理科の授業とかだけでは知らなかった植物も多くて、興味が湧きました」と話す。

 何の植物の種だったか質問する声もあるというが、教員たちは「好奇心を持って、答えを探してほしい」と、あえて「種明かし」はしない予定という。同中では画像を集め、一部をホームページで公開している。