両親に抱かれ、元気な姿を見せる尊ちゃん(福知山市内記・市役所)

両親に抱かれ、元気な姿を見せる尊ちゃん(福知山市内記・市役所)

 拡張型心筋症のため、米国で心臓移植を受けた京都府福知山市の後一(ごいち)尊(たける)ちゃん(3)と両親が15日、同市で記者会見し、手術の成功を報告した。父充宏さん(35)と母美優紀さん(28)は元気な尊ちゃんを腕に抱き、「多くの人の助けがあって頑張ってこられた」と全国から寄せられた支援に感謝した。

 尊ちゃんは生後4カ月の時、心臓から全身に血液を送り出すことが難しくなる拡張型心筋症と診断され、大阪府内の病院に入院。米国での心臓移植を目指し、両親と支援者らが2016年11月から移植費や渡航費など3億2千万円を目標に寄付金を募ってきた。

 目標額に達し17年11月に渡米、同月26日にテキサス州の病院で移植手術を受けた。18年3月に帰国し大阪府内の病院で治療を続けてきたが、ようやく医師の許可がおり、今月末に福知山市の自宅に帰ることが決まった。

 この日市役所であった会見には、尊ちゃんも同席。声を上げて手を振るなど元気な姿を見せた。最近はつかまり立ちができるようになり、おもちゃの車やお絵かきがお気に入りという。自宅では、姉と兄が尊ちゃんの帰宅を心待ちにしている。充宏さんは「普通の生活が貴重でありがたい。春には三段池公園で散歩がしたい」と笑顔を見せた。

 後一さんの元には募金のほか、手紙や千羽鶴など、全国から多くのエールが届けられた。美優紀さんは「尊の元気な姿が、同じように病に苦しむ子や家族の希望になれば。尊には、優しい子に育ってほしい」とほほ笑んだ。