新型コロナウイルスに関する信頼度調査の結果

新型コロナウイルスに関する信頼度調査の結果

 同志社大の野田遊教授(地方自治論)が、新型コロナウイルス対策に取り組む近畿2府4県の知事や行政に対する住民の信頼度を調査した。京都府の西脇隆俊知事は6人中4番目で、行政としての京都府は最下位だった。滋賀県の三日月大造知事は3番目に信頼度があり、コロナ対策で注目を集めた大阪府の吉村洋文知事が一番高かった。野田教授は「知事の発信力の差が結果に表れているのではないか」としている。

 調査は新型コロナによる社会の課題を考える同大学の研究プロジェクトの一環。インターネット調査会社へ委託し、8月25日~9月1日に2府4県の4397人から回答を得た。回答者の居住地や性別、年代の割合は各府県の人口構成比にほぼ合わせたという。

 「とても信頼をしている」を7、「まったく信頼していない」を1とし、信頼度を1~7の間で回答してもらって平均値を出した。4を上回れば信頼度は高めと判断できる。

 設問の「あなたが住む府県の知事」では6府県の平均が4・25だったが、京都府は3・82にとどまった。平均が4・29の「あなたが住む府県の行政」は府が最も低い3・94で、知事への信頼度とともに4に満たなかった。

 アンケートでは「あなたが住む府県のあなた以外の住民」への信頼度も聞いており、府は6府県で最も低い3・87(同平均値3・98)だった。

 滋賀県は「知事」が4・15、「行政」は4・24、「住民」は4・02といずれも3番目だった。

 「知事」では大阪府が4・86と1位で、和歌山県が4・78と続いた。「行政」も同様に1位が大阪府4・60、2位が和歌山県4・58の順番だった。

 知事の信頼度について野田教授は「大阪府の吉村知事は独自の『出口戦略』などでリーダーシップを印象づけ、和歌山県の仁坂吉伸知事は自分の言葉で考えを語って人間性が県民に伝わった」とし、知事の個性が影響したと分析する。西脇知事については「先行していた大阪の後を追い、自分で判断してないという印象を府民に与えたのではないか」と話す。

 また野田教授は知事と行政の信頼度がおおむね同じ傾向である点に着目し、「行政の信頼度は知事への印象が大きく影響しているのだろう」と指摘した。