栃木戦でドリブルを仕掛けるサンガのルーキー谷内田。若手のさらなる飛躍も後半戦の鍵になる(23日、サンガスタジアム京セラ)

栃木戦でドリブルを仕掛けるサンガのルーキー谷内田。若手のさらなる飛躍も後半戦の鍵になる(23日、サンガスタジアム京セラ)

 J2京都サンガFCは前半戦(21試合)を終え、9勝5敗7分け(勝ち点34)で22チーム中5位で折り返した。連戦が続く過密日程の中、夏場の失速から持ち直し、ハードワークを土台に攻守を成熟させてきた。今季はJ1昇格プレーオフがなく、自動昇格ラインとなる2位との勝ち点差は9。上位猛追へ、収穫と課題を探った。


 8月16日の水戸戦から3敗3分けで一時は13位まで下がったが、9月に今季初の3連勝を果たして上昇気流に乗った。複数の選手が連動して崩す場面が目立ち、攻撃に迫力が出てきた。前半戦最後の栃木戦では、2列目の福岡と谷内田の若手2人が勝ち越し点を演出。福岡は「なるべく高い位置を取ることで2トップとの関係が良くなり、いいテンポが生まれている」とうなずく。

 攻撃が活性化した背景には、守備の立て直しがある。転機は、完敗した8月29日の東京V戦(0―2)。翌々日の練習前、選手のみで初めてミーティングを行い、前線からのプレスのかけ方や攻守の切り替えの速さといった原点を見つめ直した。その後の6試合は計3失点。全体の20失点はリーグ3番目に少なく、実好監督は「ボールを奪いに行く強度が高まった」。曽根田も「いい攻撃をするため、前向きに守備する意識が整理された」と語る。

 チームの26得点はリーグ11位。後半戦の課題は、15ゴールで得点王争いを独走するウタカ以外の得点者をいかに増やすか。20試合出場のウタカが得点した9試合の勝率が8割近いのに対し、無得点の試合(11試合)は勝率1割台と依存度の高さを物語る。今後マークは一層厳しくなりそうで、4得点の野田だけでなく、宮吉や李、荒木らのゴールが欠かせない。FKなどセットプレーからの得点も増やしたい。