修学旅行が中止になった中学生に向け、生徒が作ったレポート(京都市伏見区・京都教育大付属桃山中)

修学旅行が中止になった中学生に向け、生徒が作ったレポート(京都市伏見区・京都教育大付属桃山中)

 京都教育大付属桃山中(京都市伏見区)の生徒が、新型コロナウイルスの影響で京都への修学旅行を断念した長崎県の中学に、京都の名所についてまとめたリポートを送っている。生徒たちは「少しでも京都に来た気分になってもらえれば」と期待する。

 同中では2018年度から社会科授業の一環で、長崎県などの中学と互いの地元に関するリポートを交換している。京都への修学旅行の事前学習に役立ててもらう狙いもあり、秋山雅文教諭(50)が企画した。今年も3~5月にリポートを送ったが、送り先の中学がコロナの影響で京都訪問を中止した。

 そこで、せめて京都旅行の雰囲気を感じてもらおうと秋山教諭が新たなリポート作成を提案すると、2、3年の計約50人が賛同。京都の名所について生徒一人一人が調べ、A4判1枚にまとめた。リポートの一部にメッセージを添え、7月から9月にかけて長崎県内の4中学に送った。

 伏見区の風景を取り上げたリポートでは、宇治川派流で運航する十石舟から見る桜並木の美しさを説明。左京区の真如堂(真正極楽寺)と陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明のゆかりを解説したり、嵐山地域(右京・西京区)の竹林について「(竹を揺らす)風の演奏で涼を感じることができる」と紹介したりしたリポートもあり、生徒の工夫がうかがえる。

 同中も沖縄県への修学旅行を中止した。3年の女子生徒(14)は「修学旅行がなくなった残念さは同じ。美しい風景は残り続けると思うので、いつかまた、京都を訪ねてもらえれば」と話す。