オンライン版「鴨川をどり」の説明を受ける芸舞妓たち(25日午後2時17分、京都市中京区・先斗町歌舞練場)

オンライン版「鴨川をどり」の説明を受ける芸舞妓たち(25日午後2時17分、京都市中京区・先斗町歌舞練場)

 花街・先斗町(京都市中京区)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大で中止になった春の舞踊公演「鴨川をどり」を、新作の「オンライン版」で来年1月下旬に映像を配信する計画を発表した。京都の五花街で初の試み。実現には制作費1500万円が必要で、ネットを通じて支援を募るクラウドファンディング(CF)を28日から始める。

 鴨川をどりは、花街の春の舞踊シーズンの掉尾(とうび)を飾る公演として、毎年5月に行われる。中止を受け、形が変わっても芸を披露する場を設けられないかと、6月以降、ネットを通じたオンライン配信の可能性を探ってきた。

 オンライン版は通常公演と同様、芸舞妓全員が出演する予定で、歌舞練場で事前に収録する。作品の詳細は現在検討中だが、芸舞妓へのインタビューや舞台裏の取材なども組み合わせ、映像ならではの表現を盛り込むという。

 CFは28日午前10時から専用サイトを開設、歌舞会のホームページからも閲覧できるようにする。1口3千円から最大300万円まで。オンラインでの観覧権とともに、金額に応じた返礼品が付く。目標金額は1500万円で、11月30日までの期間中に達成できなかった場合は不成立となる。

 25日には芸舞妓向けの説明会が開かれ、芸妓組合長のもみ乃さんは「明治から続く鴨川をどりの歴史を絶やしてはいけない。みんなで協力し合って、しんどい時期を乗り越えたい」とPRを呼び掛けた。舞妓の市琴さんは「オンラインなら遠く離れた場所からも舞台を見ていただける」と期待を寄せた。

 問い合わせは先斗町歌舞会075(221)2025。土日祝日は休み。