リーガロイヤルホテル京都の期間限定ビュッフェで使われた「持つマウスガード」(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

リーガロイヤルホテル京都の期間限定ビュッフェで使われた「持つマウスガード」(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

入店時の検温も新たな形式として広がりつつある

入店時の検温も新たな形式として広がりつつある

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されていたビュッフェ形式の食事提供を再開する動きが、京都市内のホテルに広がっている。宿泊客の落ち込みが続く中、飲食部門の「顔」ともいえるビュッフェの集客効果には期待が高い。各ホテルはさまざまな安全対策を講じながら、感染下での「新形式」を模索している。

 リーガロイヤルホテル京都(下京区)は今月、シルバーウイークに合わせ、4日間限定の「おまっとうサンキュー ランチビュッフェ」を開催した。席数を約4割減らし、入店時には検温を実施。取り皿は各テーブルに配置し、飛沫を防ぐ独自の「持つマウスガード」を用意するなど感染対策を徹底した。

 手軽な価格でホテルの味が楽しめるビュッフェは宿泊客以外の利用も多く、各施設とも食材やテーマに趣向を凝らした企画を実施してきた。ところが国内感染が広がっていた3月上旬、安倍晋三首相(当時)から名指しで自粛を求められ、中止を余儀なくされた。

 再始動するホテルが出始めたのは、緊急事態宣言の解除後。ウェスティン都ホテル京都(東山区)は6月からスタートし、1人分を皿に盛り付けた状態で提供し、多数が料理に近づくリスクを回避する。京都センチュリーホテル(下京区)も、席数を約半分に減らすなど密を避けて7月から再開した。

 他のホテルも工夫を凝らす。京都ブライトンホテル(上京区)はデザートのみがビュッフェで、メイン料理などはメニューから選ぶ形式に変更。京都ホテルオークラ(中京区)は、豊富なメニューから選べる楽しさは残し、提供はスタッフが行う「オーダーバイキング」を採用した。

 同じくオーダーバイキングのホテルグランヴィア京都(下京区)は「目を離せない年齢の子どもや、高齢者のいる家族連れから、着席したまま選べるスタイルは好評」という。京都タワーホテル(同)も10~11月、類似の形式でスイーツ中心の期間限定企画を行う。

 約半年ぶりとなったリーガロイヤルホテル京都のビュッフェは、シルバーウイークの4日間とも満席。来店客へのアンケートでも、「安心して楽しめた」「久しぶりでうれしい」などの声が寄せられており、「今後、継続的な実施が可能かを検討していく」(総支配人室)としている。