<ソラドリWEB>

 

 湖岸道路を長浜市街地に向けて北に進むと、大仏の後ろ姿が見えてくる。顔の高さまでドローンを上げた。周りには高い建物がなく、たたずまいが際立った。

 長浜市の良疇[りょうちゅう]寺境内の西側に立つ「長浜びわこ大仏」は、1993年に完成した。地上からの高さ約28メートル、青銅製の阿弥陀如来立像で、2代目になる。

 

 住職によると、初代は素材や体のバランスは違うが、場所や高さ、向きは今と同じで、先々代の祖父が37年に建立した。まだ湖岸道路はなく、寺のすぐ西は浜辺だった。参拝者は境内の東側から山門を通って、大仏の正面を仰ぎ見たという。現在は道路沿いに駐車場があり、大仏の後ろ姿を見て寺に入ることが多くなった。かつての印象が残る人には「回るのでは」という噂もあったとか。

 本堂の柱には、明治期に起きた大洪水の跡が残る。住職は「先々代がその様子をつぶさに見て、護国の願いを仏に込めはったんやろなあ」と思いをはせる。夕暮れ時は、琵琶湖から光が差し荘厳な姿になるという。