京都国際中学・高校の副教材作成を記念誌、朝鮮通信使の意義を改めて学んだセミナー(京都市南区)

京都国際中学・高校の副教材作成を記念誌、朝鮮通信使の意義を改めて学んだセミナー(京都市南区)

 京都国際中学・高校(京都市東山区)の副教材「関西に残された朝鮮通信使の足跡」の発行記念セミナーが27日、京都市南区のホテルで開かれた。同校の朴慶洙校長が作成の経緯や意義を語り、朝鮮通信使についての講演や授業の報告もあった。

 副教材は1607~1811年に計12回、日本を訪れた朝鮮通信使に関する記録やゆかりの人物、遺跡などを紹介し、同校が2019年度に作った。朴校長は、17年にユネスコの「世界の記憶」に朝鮮通信使の記録が登録されたことを教育に生かそうとしたと説明。「日韓関係修復の答えは、通信使の教訓から得られるはず」と力を込めた。


 監修した京都芸術大の仲尾宏客員教授(日朝・日韓関係史)が講演し、江戸期の通信使は、徳川家康が豊臣秀吉の朝鮮出兵を反省し、当時の朝鮮国王も国交回復を願った結果だと指摘した。朝鮮外交に尽力した儒学者・雨森芳洲が「争わず、偽らず、真実をもって交わる」という「誠信の交わり」の実現を掲げ、相手の文化の尊重を重視したことにも触れ、「芳洲のような考えで外国の人や物を見れば、良い関係が築ける」と語った。

 セミナーは駐大阪韓国総領事館が主催し、同校が共催。府内の学校教員ら60人が聞いた。副教材は同校ホームページから無料でダウンロードできる。