問診後、赤い包装に入った安定ヨウ素剤を受け取る参加者(左)=京都府綾部市宮代町・林業センター

問診後、赤い包装に入った安定ヨウ素剤を受け取る参加者(左)=京都府綾部市宮代町・林業センター

 原発事故時に服用し甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤の事前配布を16日、市民グループ「ヨウ素剤配ってよ@あやべ」が京都府綾部市宮代町の林業センターで行った。原発から半径5キロ圏外での一般向けの事前配布は京都、滋賀両府県で初めて。事故への不安を抱く親子ら132世帯が参加し約500人分を受け取った。

 参加者は問診票を事前に送付し、この日は医師から普段飲んでいる薬やアレルギーの有無を確認された。効用や副作用、避難時に飲むタイミングなどの説明も受けた。福井県の高浜、大飯両原発から30キロ圏内の地域がある綾部市や舞鶴市、南丹市の在住者が多く「近くに原発があり、幼い子を抱えているので来た」「行政による事後配布では間に合わない恐れがある」と不安を口にしていた。

 安定ヨウ素剤は原発事故時に飲んで甲状腺にヨウ素をためることで、飛来する放射性ヨウ素の蓄積を防ぎ、内部被ばくを軽減する。

 自治体による事前配布は原発から半径5キロ圏内と準じる地域で行うと国が定めており、京都では舞鶴市で5キロ圏内の2地区と避難時に5キロ圏内を通る4地区でのみ実施。滋賀では行われたことがない。