関清水神社の湧き水復活に取り組む森さん(大津市逢坂1丁目・関蝉丸神社)

関清水神社の湧き水復活に取り組む森さん(大津市逢坂1丁目・関蝉丸神社)

 紀貫之が詠んだ和歌の歌枕として有名な「関の清水」とされる関清水神社(大津市逢坂1丁目)の湧き水を復活させようと、同市の市民グループがクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。メンバーらは「由緒ある湧き水を取り戻したい」と協力を呼び掛けている。

 関清水神社は逢坂山の麓にあり、水の神様・豊玉姫を祭る関蝉丸神社下社の境内にある。同神社氏子総代の男性(81)によると、戦後間もない1950年ごろ、祭りで神社を訪れると「鏡のようにきれいな水が張っていた」。しかし、約40年前に枯れてしまい、今は石組みだけがたたずむ。

 復活に取り組むのは、障害福祉活動やアートのワークショップなどを行う「レインボーライト」(同市秋葉台)。副代表の森友美子さん(55)が同神社で催された芸能祭に実行委員として携わり、枯れた湧き水を知った。今年に入り、氏子らに昔の様子について聞き取りを重ね、5月に神事を執り行った。「呼び水になれば」と、参拝者が全国から持ち寄った御神水を奉納し、復活を祈願した。

 目標金額は240万円。井戸を掘る費用やポンプの設置、ずれている石組みの修理などにあて、工事は年内の完了を目指す。森さんは「京都と滋賀を結ぶ場所で、昔は旅人がこの湧き水を飲んでいたかもしれないと想像するとわくわくする。名前通りの美しい水が湧き出るようにしたい」と話す。

 クラウドファンディングは「CAMPFIRE」で10月31日まで。問い合わせはレインボーライト077(526)0032。