大久保愉一被告(クリニックHPから)

大久保愉一被告(クリニックHPから)

山本直樹被告(フェイスブックから)

山本直樹被告(フェイスブックから)

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者への嘱託殺人罪で医師2人が起訴された事件で、別の難病患者が海外で合法的に安楽死するのに必要な診断書を医師2人が偽名で作成したとして、京都府警捜査1課と中京署は29日、有印公文書偽造の疑いで、呼吸器内科医の大久保愉一(よしかず)被告(42)=仙台市=と泌尿器科医の山本直樹被告(43)=東京都港区=を再逮捕した。捜査関係者らへの取材で分かった。

 大久保容疑者はツイッターの匿名アカウントで安楽死を肯定する趣旨の投稿を繰り返していた。2容疑者が他の患者に対して、安楽死の手助けと受け取れる行為をしていた疑いが出てきた。

 関係者によると、女性は九州地方に住む20代の難病患者。外国人を受け入れているスイスの自殺ほう助団体に依頼して安楽死することを希望しており、申請には医師の診断書などを提出する必要があったという。

 捜査関係者によると、2人は共謀して昨年9月、病状などを記した英文の診断書2点を作成。その際、国立大学病院の医師として偽名を記載して公文書を偽造した疑いが持たれている。

 2容疑者は共謀してツイッターで知り合った京都市中京区のALS患者の女性=当時(51)=から依頼を受け、昨年11月30日、同区のマンションを訪れて女性に薬物を注入し、急性薬物中毒で死亡させたとして、今年8月、京都地検に嘱託殺人罪で起訴されている。