県内各地の人々から寄せられる悩みを聞くボランティアの相談員(滋賀県内)=滋賀いのちの電話事務局提供

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滋賀いのちの電話の相談員養成講座の募集案内

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 自殺防止に取り組む認定NPO法人「滋賀いのちの電話」に、年間4千件もの相談が寄せられている。現在、週3日、相談を受け付けているが、今年はコロナ禍で生活への不安を訴える声も届く。同法人は相談日を増やし、態勢を段階的に拡充することを検討しており、相談員を募っている。

 滋賀いのちの電話は2008年に活動を始め、毎週金土日曜の午前10時~午後10時、電話077(553)7387で応対する。相談員はボランティアで、現在は会社員や教師、主婦ら30~70代の約40人。1日6人が4時間交代で、将来を悲観した人たちの思いや悩みを聞き続けたり、睡眠薬を大量に服薬した人の声を受けて急きょ、救急機関につないだりすることもあるという。

 相談は年々増え、ここ10年間は約4千件前後で推移。昨年は4050件で前年より320件増えた。厚生労働省や県の統計によると、県内の自殺者数は14年以降減少傾向だったが、昨年は前年より25人増え、231人が命を絶った。

 今年4月末までの相談件数は、月別で全て前年を上回った。その後は、新型コロナウイルス感染防止対策で活動を十数日休止するなどし、やや減ったが、3月以降は、コロナの影響で仕事が減ったことによる家計の心配や健康の不安を訴える声も増えている。

 今後もさまざまな声に対応できるよう、同法人は相談日や受付時間帯を段階的に拡充することを検討している。そのため相談員確保が急務で、新たに20人程度必要という。鍬本龍二郎事務局長(67)は「目の前の『助けて』というSOSを放っておくわけにはいかない。広く呼び掛けて相談員を増やし、たくさんの悩みに耳を傾けていきたい」としている。

 相談員になるには、傾聴の基礎技術を身につけ、心の病へ理解を深めるため、1年半の養成講座を受ける必要がある。講座は来年1月17日から草津市や栗東市内で開かれる。希望者は12月31日までに申し込む。受講の問い合わせは077(552)1281。