公立高の普通教室のエアコン設置状況

公立高の普通教室のエアコン設置状況

 公立高校のエアコンの設置率が全国的に極めて低かった滋賀県で、今年5月、県教育委員会が3年をかけて取り組んだ設置事業がようやく完了した。県教委教育総務課は「整備までの間、時間がかかって申し訳ない。今後は快適な環境の中で過ごしてほしい」としている。

 文部科学省が全国の公立学校を対象に実施した空調(冷房)設備設置状況調査によると、2014年の県立高の普通教室は、設置率がわずか10・4%で、夏でも涼しい北海道と東北4県を除いて最も低かった。同課は「当時は学校の耐震工事を優先していた」という。17年度までに13校が維持管理の費用の負担も含め、PTAなどが費用を捻出してエアコンを買い取ったり、リースするなどして設置した。

 生徒や保護者らから設置を求める声を受け、県教委は17年度に整備事業に着手。当初は5年で完了させる計画だったが、18年度の酷暑で3年間の事業に前倒しした。

 普通教室の設置状況は17年に42・5%、18年には54・7%まで上がったが、いずれも全国平均を大きく下回る。19年には97・8%になり全国平均(83・5%)を超えた。ただ、依然として0%~30・1%の低い設置水準にあった北海道と東北5県が平均を押し下げている状況があった。

 県教委は今年5月までに41校のエアコン設置を完了させた。PTAなどが私費などで設置したケースについて、「公費の設置が進む中、一部の学校だけ私費で維持管理するのは公平性の点からおかしい」との疑問の声が上がり、県教委が18年度から光熱費を、本年度からはリース料を負担している。ただ、PTAなどが買い取りした代金や、これまでのリース代などの補てんはないという。同課は「学校の設備ではあるが、過去どれだけさかのぼるのかなどの問題もあり、難しい」という。

 県内の公立小中学校の普通教室のエアコン設置率は17年が82・8%、18年が91・7%で、県立高を上回るスピードで整備が進み、19年には全公立小中学校に設置された。