立命館大学

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 学術の立場から政府に提言する政府機関「日本学術会議」の新会員について、学術会議が推薦した候補のうち6人を政府が任命しなかったことが1日、分かった。

 1日から東京都内で始まった日本学術会議の総会で、山極壽一会長(同日退任)が報告した。

 現行の推薦制度になった2004年以来、政府が任命しなかったのは初めて。

 学術会議内では、学問の自由と独立が崩れかねないと批判の声が上がっている。

 任命されなかったのは立命館大法務研究科の松宮孝明教授ら人文・社会科学系の6人。

 松宮教授は、1958年滋賀県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。南山大学専任講師、立命館大学助教授を経て、1995年から現職。専門は刑事法。安倍政権で成立した「共謀罪(改正組織犯罪処罰法)」や「特定秘密保護法」に対しては、批判的な意見を表明していた。また、第2次世界大戦中に人体実験による論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして、検証を求めた「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」の共同代表を務めた。

 加藤官房長官は同日午前と午後の記者会見で任命見送りを認め、京都新聞などの質問に対し「結果の違いでこれまでと対応は変わりない」と述べた。