滋賀県議会の土木交通・警察・企業常任委員会で、県警の誤認逮捕を謝罪する滝澤本部長(大津市京町4丁目・県庁)

滋賀県議会の土木交通・警察・企業常任委員会で、県警の誤認逮捕を謝罪する滝澤本部長(大津市京町4丁目・県庁)

 乳児にかみついてけがを負わせたとして、滋賀県警が別人の歯型を証拠に県内の20代の母親を傷害容疑で誤認逮捕し、起訴が取り消された不祥事で、県警の滝澤依子本部長は2日、県議会の土木交通・警察・企業常任委員会で「母親に大変申し訳なく、心よりおわびする」と謝罪した。

 委員会冒頭、滝澤本部長は「鑑定の過程で、歯型を別人のものと取り違えたことなどにより、母親の女性を本件の被疑者として逮捕してしまい、大変申し訳なく思っており、警察本部長として心よりおわび申し上げる。二度と起こらないよう業務指導を徹底し、再発防止に努める」と述べ、頭を下げた。

 この不祥事は、大津署が昨年10月、乳児の腕の傷痕と母親の歯形が一致したとする誤った鑑定結果を基に母親を逮捕。翌月、大津地検が傷害罪で起訴したが、今年1月の大津地裁での公判で弁護人から誤鑑定との疑義が呈された。再調査の結果、県警鑑識課の鑑定官が1人で作業中、別人の歯型と取り違えていたことが判明。県警と地検は母親に謝罪し、地検は9月18日に起訴を取り消した。